終戦のローレライ

終戦のローレライ(1) (講談社文庫)終戦のローレライ(2) (講談社文庫)終戦のローレライ(3) (講談社文庫)終戦のローレライ(4) (講談社文庫)
評価:☆☆☆☆★
書評:
2002年に発表された作品の文庫化。単行本で上下巻だったものが、文庫化で4分冊に。
とにかく長い。正直途中で飽きそうになった。(爆)
でも、原稿用紙にして2000枚(?)を超えるというこの作品をスッと読み切れてしまうのは、福井氏の筆力のなせる技だろう。

個人的には、これまでの作品に比べるとやや見劣りするかも、というのが正直な感想。ただ、現代日本のありように対する疑問を提起したり、これまでの現代日本を舞台にした作品と繋がる(?)かのような記述が最後にあるなど、これまでの作品を読んだ人もそうでない人も楽しめると思われる。映画も是非見に行きたいし、これからもこの作家から目は話せそうにないが、個人的な思いを込めて評価は☆3つ。。 →映画版鑑賞後評価を上げました。