あなたのチームは、機能してますか?
- 作者: パトリック・レンシオーニ,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/06/18
- メディア: 単行本
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評価:★★★☆☆
会社の人から献本頂きました。というか社内ニュースでの告知に応募したんですが。献本御礼。*1
ザ・ゴールに引き続き、いわゆる「ビジネス・フィクション」のジャンルで、自動車業界で役員まで務めた女性役員が、ITベンチャー企業のCEOに抜擢され、幹部チームの立て直し、チームワークの構築のために様々な手を打って行く、というサクセスストーリー。
帯封曰く「会社を変革するプロセスとノウハウが200頁の物語でわかる」 ・・・ いや、そんなに簡単じゃないって。。。
内容は「チームワーク」に関する割にありきたりなもので、ザ・ゴールと比べて本も薄く、ストーリーも薄い。一日あれば読めてしまう。
でも、内容がありきたりなのは著者も認めていること。 チームワークは醸成し、維持し、結果につなげていくのが一番難しいのである、と。
ザ・ゴールで書かれていたとおり、企業の目的は「金を稼ぎだすこと」だ。しかも、(当然ながら)企業全体としての数字が最大化しなければ意味がない。 そのためには、チームワークを駆使して、組織のパワーを最大限活用できるようにし、それを維持することが必要なのだ。
本書曰く、危ない組織には、次の5つの症状があらわれるという。
- 信頼の欠如 ・・・ 意見は一致しているのに、議論が起きない。弱みを見せない。
- 衝突への恐怖 ・・・ 異論・不満があっても会議で意見を言わない
- 責任感の不足 ・・・ 決定したことであってもキチンと支持しない
- 説明責任の回避 ・・・ 衝突を避けるがゆえに、互いの行動について追及(説明を求めること)をしない
- 結果への無責任 ・・・ 各自の仕事にかまけて(各自の目標にとらわれて)全体を見ていない
さて、我々の組織はどうだろうか。。。。
本書を読み終えてひとつ言えるのは、「無駄な会議が多いなぁ」と思っているのであれば、それは次の二つのどちらかである。
「本当に必要のない会議が開かれている」 か 「個々の参加者の行動によって無駄な会議になってしまっている」 かだ。 (あたりまえかw)
自分のまわりでも 「会議が多い」 「その会議本当に必要?」 という声を最近多く聞く気がする。
そしてその理由としては、上のどちらもがあてはまるような気がしてならないのだ。。。
*1:言ってみたかったw