読書総括−2006

というわけで、更に一日遅れたが2006年の読書総括で、いわゆる「スゴ本」をご紹介する。といっても私程度の読書量では、「そんな本はもう読んだよ」という方が多くなってしまうかもしれないが(苦笑)

ベスト・マンガ!

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

去年は良くも悪くもたくさんのマンガに出逢った年だった。「のだめカンタービレ」「NANA」「DEATH NOTE」「よつばと!」etcetc 挙げればキリがないが、その中で一押しはコレ。
マンガ単品ではなく、映画、映画での映像と音楽との融合具合、アニメ、映像を支えるサントラ、その全てをひっくるめての評価なので「ベスト・メディアミックス」といってもいいかもしれない。 世間的には昨年から今年にかけては「のだめカンタービレ」でクラシック・ブーム再来なのかもしれないが(もちろんのだめは好きなマンガだが)、私にとってはこちらのほうが心に残っている。 たぶん映画DVDは買う。マンガは借りて読んだが纏めて大人買いし再読するのも時間の問題だろうと思っている。

ベスト・ノベル!

虹の女神―Rainbow Song (幻冬舎文庫)

虹の女神―Rainbow Song (幻冬舎文庫)

2006年一番最後に読んだ本だからかもしれないが、とても印象に残っている本がコレ。レビューはさっき書いたばかりだがココ ストーリー的にはそこそこだったのだが、驚くほど自分に近い存在が小説の中に出てくるという不思議、コレを味わえたのだからベストの名を冠しても惜しくはない。

ベスト・刺激本!

The World Is Flat: A Brief History Of The Twenty-First Century

The World Is Flat: A Brief History Of The Twenty-First Century

昨年の洋書ベストセラーにきっと入っているだろうコレ。邦題「フラット化する世界」
今、世の中がどのように動いているのか、変わりつつあるのかを卑近な例示で示した功績は大きい。IT系の会社は「フラット化」という言葉を多用し始めている気がするし、本書が与えた影響はそれだけ偉大だったのだ。 2006年一番刺激を受けた本はこれである。

ベスト・仕事本!

Life Hack Press "デジタル世代の「カイゼン」術"
昨年は、「ファシリテーション」に始まり、「GTD/LifeHack」に流れ、(多少疲れたのか)たくさんのマンガで終わった、そんな一年だった。 そんな私がGTD/LifeHackに触れた最初の本がコレ。(残念ながらもうはまぞうでは出てこない。ムック本だったのでもうamazonでは取り扱ってないのかも)

GTDの考え方はおおよそ半年経った今でも完全に生活の一部として溶け込んだわけではないが、それぞれがぞれぞれの範囲で出来ることを、仕事の効率を上げるためにやるのがGTDなのだと割り切って考えることにしている。
GTDによってメモを持ち歩くようになったし、タスク管理を目に見える形で行うようになった。生活の中に完全にGTDを当てはめなくても出来る「カイゼン」はあるのだ。 そのきっかけを作ってくれた本書と日本でのGTDエバンジェリスト的存在である百式の中の人 田口氏の果たした役割は大きいとおもう。

ベスト・壁本!(つまりワースト)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

ベスト本2006に行く前に「壁本=読んでて壁に投げたくなるような本、という意味らしい」の発表。別にそこまで悪い本ではないのだけれど。レビューはココ あまり多くは語りません。

そういえば

ココでふと気づいたのだけれど、壁本にいたるまで読後のレビューへのリンクが一度も発生しなかった。よく見てみると読後レビューを欠かしていることが多すぎた。コレは大反省だ。今年は頑張ってレビューをつけるようにしよう。だった、そのくらい気合入れて読まないと「通読」になってしまうから。

ベスト本・オブ・ザ・イヤー 2006

問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 (Best solution)

問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 (Best solution)

2006ベスト本はコレ。年の一番最初に読んだ本だった。この本もレビューはない。ただ、ひとつ言い訳させてもらえば、昨年の私の仕事の中で「ファシリテーション・テクニック(能力)」が必要とされる局面が非常に多くあり、それに備えて読んでいた本書は、局面ごとで再読し非常に役に立った。読書による知識の集積と、実際局面での応用で多少血肉化されていればいいのだが。。。
昨年一年間はこの本に助けられたといっても過言ではない。その証として、この本はオフィスの私のデスクの狭いスペースの中ですぐ手に届くところにおいてある。それだけ何度も手に取り、再読した本だ。
ファシリテーションという能力・技術自体は、これからも非常に大事なものとなるであろうし、これからもことある毎に再読し血肉化していきたい。


ということで、やっと纏めることが出来たベスト本2006。 来年もいろいろなスゴ本に出逢える事を期待して。。。
今年もよろしくお願いします。