インド人に勝てるSEになる

オフショア開発がだいぶアツくなっているようですが、インドと中国の違いがこれほどまでとは思っていませんでした。やはり百聞は一見に如かずということで、現地で見てきている人の言葉は重みがある。。。

欧米企業はなぜインドに注目するのか。理由は幾つかあるが、何よりも技術力の高さが筆頭に挙げられる。インドには多くの優秀なエンジニアが毎年誕生しており、学習意欲も高い。中国と異なるのが、就業後も活用される教育システムの存在だ。現状ではNECなどの国内大手企業が、わざわざインドまで赴き、その高度な教育システムを利用してエンジニアの育成を実施しているほどだ。

 さらに、CMM(Capability Maturity Model)やISO9000、シックスシグマなど、欧米で評価されているプロジェクト管理基準を取り入れた教育を行っていることも強みになっている。結果的に、インドのオフショア企業は、高い技術力とともに信頼性を併せ持ったサービスの提供を実現している。そのため、ほぼプログラム開発にとどまっている中国への委託の現状とは異なり、インドのオフショア企業には、業務アプリケーションの開発から保守、運用、さらには、ERPパッケージの導入とグローバル展開、組み込みソフトウェアの開発、テストに至るまで、すべての開発行程について委託が進んでいる。

でもね、勝てるSEになる!と銘打っておきながら、目指すべき道は以下の5つ、というのはいかにもお粗末。。。

 これはインドの優秀な技術者に直接対抗するもの。ここ最近人件費が上昇しているとはいえ、コストメリットも含めての戦いとなる。

  • 発注元となる企業側のCIOになる

 オフショアリングに対して発注する立場になるということ。この立場の人間は、人数が多くないので狭き門を目指すことになる。

  • 優秀なプロジェクトマネジャーになる

 プログラマーシステムエンジニア、プロジェクトマネジャーというように、順にステップアップして目指すことができる。発注元の日本企業とオフショアリングの間に立ち、プロジェクトを成功に導く。新人技術者が、最もイメージしやすい目標。

 IT技術に加えて、日本独自の商習慣や法律などの知識を身に付け、特定の業務領域のスペシャリストを目指す。顧客と密着して作業する必要があり、切り出してオフショアリングに出しにくい部分の仕事だ。

  • 独立して企業家になる

 文字通り、独立を目指す。ITの技術をベースに新しい発想、高度な知識やノウハウを対価に変えるビジネスを立ち上げる。