村山由佳の「天使の卵」は、やっぱり良書
- 作者: 村山由佳
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/01/20
- メディア: 単行本
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評価:☆☆☆☆★
つい数日前にレビュー書いたばかりですが。。。
借り物だったのですが(ダヴィンチ・コードとバーターで借りました・笑)、あまりにも清冽な印象過ぎて、返却前に再読。すっかり返却が遅れてしまい申し訳ない。。。
なぜ、村山由佳は女性なのにもかかわらずここまで男性の視点で、感情で、思考パターンで、物語を展開できるのだろう。。。冒頭の電車の中のシーンなど、個人的にはよくわかりすぎて困る(^^;
ま、私にはこんな素敵な展開はまずやってこないのだけれど。。。
前回のレビューでも書いたが、年上の女性への憧憬をはじめ、親への感情、同い年の彼女に感じる複雑な感情、突然の悲劇。そのすべてが読者の心を打つものになっていると思う。纏まった時間が取れれば一日程度で読めてしまう分量だけに、余計にすばらしいと思う。ま、長けりゃいいってモノでもないが。。。