電子マネーで小銭いらず? 硬貨流通量、初の減少

市中に出回っている硬貨の残高が3月、日銀が統計を取り始めてから初めて前年同月水準を割り込んだ。「エディ」「スイカ」といった電子マネーの普及で小銭を使う機会が少なくなった影響もあるとみられる。

 硬貨流通量は平成9年の消費税率上げ後に4兆円を超えた後、1−2%前後の伸びで安定的に推移してきた。しかし、昨年春から伸び率が鈍化し始め、日銀が昭和46年から毎月発表している貨幣流通高によると、3月は前年同月比0.04%減の4兆4521億円にとどまった。

 景気回復局面では消費拡大で釣り銭などの硬貨の需要が強まるとされてきたが、日銀発券局では「金融機関が使用済み硬貨の輸送経費を削減するため同じ貨幣を長く使うようになったほか、電子マネーの普及も考えられる」とみている。

 3年11月に運営を開始したエディの発行枚数は、携帯電話に内蔵された「おさいふケータイ」も含め3月末で約1700万枚。JR東日本電子マネー対応「スイカ」は2月末で約1120万枚に達している。利用場所も広がり、利用件数は1日あたりエディが42万件、スイカは22万件となっている。

 プリペイド(前払い)式の電子マネーだけでなく、携帯に内蔵した少額決済可能なクレジットカードも普及し始めており、硬貨需要は減り続ける可能性が高そうだ。

実は大学では電子マネーは実現するか、ということを研究していたりしました。
あれから10年足らず、こんなに早くこれほど受け入れられるとは思わなかったけど、よく考えたらもう10年近い歳月が流れていて、、、、月日の経つのは早いものだな、と。