4.簿記の基礎知識
簿記とは、その名の通り「帳簿記入」の為のツール・技術である。貸借対照表や損益計算書の作成時に使われる。通常それらが作成しやすいように勘定科目ごとに仕訳される。
仕訳とはなにか
取引を「複式簿記」の仕組みを使って、勘定を『借方』と『貸方』に分け伝票に記入すること。仕訳の際に使われる伝票は3伝票制と5伝票制が一般的。
・3伝票制・・・入金伝票、出金伝票、振替伝票
・5伝票制・・・入金伝票、出金伝票、振替伝票、売上伝票、仕入伝票
伝票には、取引日、借方・貸方の勘定科目、金額、作成者印、伝票承認印 の記載が必要。
仕訳の実務
基本的に、借方が左側、貸方が右側に記載される。
+−−−−−−−+−−−−−−−+
| 借 方 | 貸 方 |
+−−−−−−−+−−−−−−−+
|・資産の増加 |・資産の減少 |
|・負債の減少 |・負債の増加 |
|・資本の減少 |・資本の増加 |
|・費用の発生 |・収益の発生 |
+−−−−−−−+−−−−−−−+
財務諸表と仕訳の関係
貸借対照表では、財産の運用形態(資産)と調達の源泉(負債+資本)を表している。資本を増やすものとは損益計算書上の「純利益」で
ある。
○貸借対照表 ○損益計算書
+−−−+−−−+ +−−−+−−−+
| |負 債| | | | 資産=お金の使い道
| 資 |−−−| | | 収 | 負債=借りたお金
| | | |費 用| | 資本=自分のお金
| |資 本| | | |
| | | | | 益 | 費用=資本を減少させるもの
| 産 |………| |………| | 収益=資本を増加させるもの
| | α | ←←← |純利益| |
+−−−+−−−+ +−−−+−−−+α=当期増加した資本
取引の二面性と貸借一致の原則*3
4.簿記の基礎知識 以上