ITビジネスのあり方が変わるとき

 コンピュータインフラをリースして、使った分だけ料金を支払うというビジネスモデルの登場で、IT業界全体の状況が変わり始めている。定期リースという形をとることもあれば、従量課金を選ぶという手もあるが、どちらも基本的は考え方は同じである。企業は、高価なコンピュータインフラを購入する代わりに、厄介なアップグレード作業を他社にまかせてしまうことで、常に最新技術が導入された状態を維持できる。

 IntelのCEO、Craig Barrettは先日、ムーアの法則には限界が見あたらないと発言した。これはIntelにとっては朗報といえるが、しかしわれわれユーザにとっては本当にそれほど素晴らしいことなのだろうか。
(中略)
 最新機能を搭載したコンピュータが発売されるとか、最新のソフトウェアが開発中であるとかいう話を聞くと、たいていのCIOはうんざりするだけである。チップの性能向上サイクルが短くなると、IT部門の責任者はまさにトレッドミルのなかを走り続けるハムスターのような状態になってしまう。常に最新かつ最高の機能を手にするためだけに、最速のハードウェアにアップグレードし続けることを余儀なくされるからだ。

言い得て妙。。。

 あまりにも速いペースで技術が進歩するため、企業は同じところに留まっていられない。競争相手と同等のITインフラを維持するために高い経費をかけるか、それとも競争に負けるかのどちらかしかない。インフラを提供する側からすれば何ともぼろい商売である。

やっぱり顧客企業側からはそう見えるよね。。。

で、要はメインフレームで既に確立されている「タイムシェアリング」の考え方を更にダイナミックに、最新のテクノロジーを使って分散系システムで実現しようと言うのが、今まさに注目を集めているユーティリテーコンピューティングだとかオンデマンドコンピューティングと言うのが私の理解。

で、この思想をメインフレームに逆輸入したとき何が起こるか、、、、興味深いねぇ。。。