「包帯クラブ」みてきた。

昨日、シネマイクスピアリで今週末から公開の「包帯クラブ」をみてきましたよ。
http://www.ho-tai.jp/


包帯クラブ(2007年/日本/118分/配給:東映
監督:堤幸彦
出演:柳楽優弥石原さとみ田中圭貫地谷しほり関めぐみ、佐藤千亜紀
評価:☆☆☆☆★


感想:
包帯クラブのルール
・傷ついた人の傷ついた場所に包帯を巻きに行く
・それをデジカメで撮影し、傷ついた人にメールで送る
・活動範囲は市内に限る
・報酬はもらわない。包帯代は部員のカンパ。


これが「包帯クラブ」の活動だ。他人の、見知らぬ他人の心の傷をインターネットで受け付け、それに癒しを与えられるよう包帯を巻く。「なぜそれが癒しになるのか」という疑問はあるが、なんとなく自然と受け入れられた。それも包帯を巻いた写真の映像としての完成度故だろうか。実際、映像そのものも、劇中で使われる写真も完成度が非常に優れており参考になった。


しかし、彼らの他人の傷を見るという活動は、同時に見ないようにしてきた自分自身の傷を思い返してしまう、ということにつながっていく。そして主人公が抱えていた大きな心の傷とは。。。


最初は現代社会の闇、この夏のドラマ「ライフ」に通ずるような、どこにでもある闇の部分を切り取た、救いのない話なのかと思ったが、包帯クラブのメンバー達自身の「心の傷」が癒されていくうちに見る者のココロが揺さぶられていく、そんな作品だった。


主演の柳楽優弥をはじめ、石原さとみ田中圭貫地谷しほり関めぐみ、佐藤千亜紀と新進気鋭の出演陣。でも柳楽優弥って、、、やっぱりひとつ抜けているなぁ。。まだ17歳とは思えない。アップの留め絵にしても眼力で映像がもってしまう。押し付けがましくない、それでいて圧倒的な存在感。

拾ってきたのはエンディングテーマの「強くなれ/高橋瞳」。このひと、アニソンばっかり歌ってる人なのかと思ってたけど、歌唱力はそれなりにあるし、この曲はなかなかいい。また映画全編にわたって流れるハンバートハンバートによるサントラも癒される。


この秋、ココロに栄養を与えるにはオススメの映画である。