企業のIT部門は縮小と変化を余儀なくされる──Gartnerが予測

恐らくIT部門で起こるだろう最大の出来事は、特定の技術を専門とするIT従事者からGartnerが「versatilist」(万能な人)と呼ぶ人たちへのシフトだろうと彼女は話す。versatilistは、テクノロジーに関連するかしないかは別として、特定分野に強みを持ち、その領域以外の人たちとうまく協力して仕事を進められる人たち。彼らは、プロジェクトマネジャーや財務アナリストとしての専門知識を持っているかもしれないが、ITグループから求められる、より幅広い役割を担うことができる人たちだという。

 しかし、IT専門家にも希望はある。企業内で専門知識への需要が減少する中でも専門家たちは、引き続き専門的なスキルを追求して育成しているベンダーに移ることもできるとモレロ氏は話す。今回の調査報告書は、2010年までにIT従事者の30%がベンダーやサービスプロバイダーに移るだろうと結論づけている。

(中略)

 モレロ氏によると、こうしたIT部門の変化を推進する4つの要因があるという。アウトソーシングやITオートメーションへのトレンドが原因のひとつだし、合併やアウトソーシングによる事業再編もまた、IT従事者が新しい組織に適合できるように競う中で絶えざる組織再編をリードしていくだろう。

IT部門が縮小され、我々のお仕事が増える、となるとうれしいような、複雑な気分ですね。