ターミナル

(9/19追加:Blogに書けてなかったので。。。)
ターミナル DTSスペシャル・エディション [DVD]

ターミナル(2004米 129min)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
評価:☆☆☆☆★ (5点満点)

ジャンルとしてはハートフルコメディになるのかな、「さすがスピルバーグ!」とうなった作品でした。

東欧のクラコウジアという国からニューヨークに来たトム・ハンクス演じるビクターは、入国ゲートで職員に呼び止められてしまう。渡航中にクーデターが起こり祖国が消滅、パスポートが無効になってしまったのだ。

彼の目的地はレキシントン街161番地「ラマダ・イン」。ニューヨークは目の前なのに、法の狭間に陥ってしまい、入国も帰国も出来ないビクターは、それから9ヶ月間、空港で生活することを余儀なくされる。

アメリカは人種の坩堝。本作を見ているとまさにそのことが良くわかる。ビクターの誠実さ、人の良さはいつしか回りの人間を惹きつけ、皆が彼の味方をしたくなる。

空港という狭い空間の中だけで起こる出来事を淡々と描いているのだが、空港はドラマチックで、ビクターと彼を取り巻く人々との交流は見ている側を飽きさせない。

時に通訳の代わりをしたり、人助けをしたり、恋のキューピッドを買って出たりしながら空港のロビーで「その時」を待つ彼がニューヨークに来た目的は?彼が大切にしている缶の中身は?片言の英語しか話せないビクターは、「約束がある」と言うだけだが・・・・


冒頭にも書いたとおり、さすがスピルバーグ製作、と思わせる、淡々としたストーリー展開の中にも力強さがある作品。
見終わったあと、心が温まっていることでしょう。